堀道広 旧仕事、日常、金継ぎ部、駄文、記録用。
新しい仕事は地味にこちらに移行中です。
→「堀道広 その仕事」https://horimichihiro.tumblr.com
3年以上にわたってエルマガジン社で連載してきた米原有二さん箸
「京職人ブルース」が本になりました。
私も、挿絵を描いていたのですが、目次やら、読み切りルポ漫画やら、
表紙やらを描かせてもらったので、共著みたいな扱いにしていただいて
います。
面白く、ユルくもありながらためにもなる、胃に穴が空きそうな地道な取材の積み重ねの集大成。
京都の職人仕事の「いま」がわかる、職人さんのリアルな声が聞こえる。
いろんな意味でオススメの本です。
いろんな職人さんがいて、雄弁な人ほど、有名になりやすい時代でもありますが、世の中のほとんどの職人さんって、口ベタっていうか、
達者じゃないと思うんです。
自分は学者じゃないし、口が達者じゃないから、職人をやっている。
そういう人もいると思うんです。
つまり自分の作るもので、饒舌(口で説明のいらない完成度)であれば何より雄弁。
そういう人が、ほんとにかっこいいと思うし、真の職人さんだと思う。
この本は、そういう普段語ったりしない側の職人さんの本だと思います。
米原さんが、何回も、何年も通い続けて仲良くなって、ようやく口を開いて話をしてくれて、それをまとめたのが、この本です。
ルポ漫画の取材日当日、京都まで取材費が出たのに、ほとんど取材もままならない程体調が悪く、自分でも最も高級な家電(iPhone)を落として帰ってきただけだった、というオチがあったことは、この本では語られていません。最後まで、見つかりませんでした。転売した人にも、読んでもらいたいです。
PR
Comment
コメントの修正にはpasswordが必要です。任意の英数字を入力して下さい。
リンク
カテゴリー