堀道広 旧仕事、日常、金継ぎ部、駄文、記録用。
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金継ぎの磨き仕上げで使う「鯛牙」(たいき)が、あんまり売っていないのでメノウ棒で代用していたのですが、自作してみました。
鯛のお頭を用意します。いただいたものを冷凍して保存してありました。
煮てはいけない、と聞いたことがあるので、(もろくなる?)
解凍した生です。生臭いです。
すでに生臭さとの戦いです。
包丁、調理ハサミ、ペンチを駆使して顎の部分だけ採取します。
人間を解体して透明にしている気分。
(わからない人は園子温の「冷たい熱帯魚」というDVDを借りてみてください。)
使うのは、大きくて尖った「牙」っぽい部分です。
とりあえず2尾ぶんの顎の部分がこれ。
顎の各パーツから2本ずつくらい飛び出た尖ったやつが、使えそうです。
場所的には、人間の犬歯にあたる部分ですかね。
折れたものもあり、どうにかペンチなどで採取した牙が、こちら。
もうちょっとあったのに、これだけしかなくなってしまいました。
けっこう大きい鯛でも2尾ぶんで、これだけです。
ブドマリが悪い。
生臭いので、しばらく乾かします。
エポキシ系の2液性の接着剤などで、棒の先にくっつけます。
金継ぎだからこれも漆でくっつける、というこだわりがある人は、
そのようにしてください。
私はいらない筆の先をノコギリで切断して、つけました。
ちなみに、私はグルーガンを最近買ったので、それでつけてみました。
強度的には、エポキシ接着剤のほうが良いと思います。
こんな感じですね。
・・・て、全然ピントがあってない。
参考にされた方は、申し訳ない。
まあ、おおらかに、金継ぎを楽しみたいものですね。
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