「日本漆山脈」阪急うめだ9F 11月6日〜11日 という展示に、参加しています。初日と最終日のみ、在廊しています。
本人的には、今年の集大成のつもりで出品しました。
現代の塗りものを代表する錚々たるメンツが出品する展覧会(と、個人的には思ってる)です。自分だけ、漫画家と腰掛け、というか、漆を生業としていないので、引け目を感じます。技術の稚拙さを補うために、数で勝負しようと思って、準備していたのですが、10月にイラスト仕事を受けすぎたり、ウィルス性の筋肉の病気になったり、結局目標の半分も準備できませんでした。
お椀は、新機軸です。展覧会が、「漆の未来を見て欲しい」という副題でしたが、古色をつけすぎて、未来というより古代みたくなってしまいました。
初日に売れました。こういうのをもっと描けばよかった。
牛乳パックふうの一輪挿しに、「牛乳パック」と書いてしまうあたりが、自分の未熟なところです。
個展があります。
堀道広展 「form」
堀 道広 展 |
tetokaで開催中の堀道広展「挑戦2018」で販売したタバコの空き箱絵を古びたかっこいい額装で飾ってくれている方がいました。(このタバコの空き箱の絵シリーズは全部売れてしまいました。)
10/21まで開催中。
(これ、去年のnowakiさんでの展示で出してたやつなんだけど、ほとんど売れなかったんですが。)
歳をとって思うこと。漫画もずっと描いていてもデビューして10年以上とかくすぶって売れないと、「漫画を描きたい」という初期衝動とか、表現欲とか向上心とか虚栄心とか、いろんな「欲」もある程度枯れてしまい、残っている原動力みたいなもんは、その人のもはや後戻りの効かない「執念」みたいなものなんじゃないだろうか。「辞めない」という自分のプライドとの戦いとか。いろんなものが削ぎ落とされ、残るのはその人間の「執念」だけ。身の回りの人たちから「この人はもう執念だけで描いてるな」と感じるときがある。自分もそういう「片道切符の最終電車」、「執念」のような漫画を描きたい。
「執念」は、割となんでも当てはまる。
「金継ぎ」なんかもそうである。壊れてしまった、欠けてしまって不具になってしまった器の、
「まだまだ新入り(新しい器)に負けんぞ」みたいな「執念の痕跡」である。そのくらいに思える。
「挑戦2018」というダサいタイトルの展示をやってみて、思ったこと。
展示は、人を成長させてくれる。
個展のおしらせ
堀 道広展「挑戦2018」
神田 TETOKA gallery
(東京都千代田区神田司町2-16-8 1F)
03-5577--5309
http://tetoka.jp
2018.9/29sat----10/21sun
(1drinkご注文制となっております。)
何に挑戦するか・・・は、あなたの気持ちしだいかと思います。(なんでやねん)
おもに「個展という大きな山に挑戦する」、「〆切に挑戦する」
というような展示になるかと思います。
実際は、漆の一輪挿しの軍団、ペン画と塗りの絵の比較展示、漆の器、絵馬、家にある古物、
などが内容です。