北陸本線は古い。昭和、下手したら30年代くらいだぞ。昔から古いな~と思っていたが、最近も乗ったらまだ同じだ。普通の車両なら上の荷物を置く棚のスペースに、折り畳みの寝台のようなのがついており、(昔寝台車両だったのか?)下手したら寝られるようになっている。インドの2等寝台車を思い出す。車両もごっつくて、「鉄」って感じするもんなー。
実家などに帰る前に、区役所に行き国民健康保険の受付の女に、月々の保険額を聞いたら「ええと、1万何百円・・」と言った。前の会社の時の社会保険が任意継続の手続きをして16000いくらと社会保険事務所の人が言っていたので、「なんだ、これじゃ国保のほうが月々5000円くらい安いじゃん、もうけた」とか思って、国民健康保険にすることにしたのだった。「自分は給料自体が少ないから、任意継続するより国保のほうが安いんだろう」くらいに考えていた。
んで、今日東京に戻ってきて、保険料の請求書届いてて見たら保険料月々21600円!・・・おい!ひどいよ区役所の女!1ヶ月で5000円多く払うことになった・・・。計算すると2年間(任意継続の期間は2年なのである)で12万円損をすることになり、本当に落ち込んでいます。任意継続の申請期限は退社後20日以内で、ギリギリ払い込み用紙が届いて気がついていたかもしれないけど、ちょうどそのあとのんびり旅行していたし、自分がアホなんだけど、本当にそういうの含めてすべて腹が立ちます。一人の馬鹿女の間違った知識によって、12万もドブに捨てたことになります。急いで社会保険事務所いったけど「申請期間の20日以内を過ぎたものは無理」といわれるし、落ち込んだ。
実家に長いこと居たが。。。自分でもいったい何をしていたのだろうか。
リサイクルショップ「セカンドストリート」など、京都の宇治にもありお世話になったが、富山もリサイクルショップばっかりになっているような気がする。たしかにいいもんな。新しい店ができると、それまであった古い店がつぶれる。店に対してやはり絶対的に人口が少ないからだろうな。あと、車社会だから、喫茶店は流行らないと姉が言っていた。
実家から車で30分くらいいった所に、巨大な骨董屋?のようなちょっと珍妙なスポットに行った。
灰色の空とあいまってちょっと怖く見える。
土建屋、もしくは解体屋の親父さんが趣味で集めたような、数十件ないし数百件ぶんのここいらへんの蔵や古民家の民具?というか骨董が、買い取ったホームセンター跡地や喫茶店の店舗に、もう広大にびっしり展示している。韓国の長安坪という骨董街を思いだした。そのくらいでかい規模。最初、正面の喫茶店みたいな店だけ見つけて、「何だよ休みか」と思ってたら、裏の民家が凄かった・・。隣のホームセンターの店舗らしき建物も、裏の数軒の建物も、すべて民具民具民具・・・であった。
蔵とか、そのまま買うんだろうな。
ここの親父の、根本敬漫画でいうところの吉田佐吉的な雰囲気や商売の仕方や、婆さんが妙に商売上手だったりするところとか、何か電波のようなものが出てたなー。これだったのかなー、今回の帰郷の意味は。。元喫茶店のスペースは、客が来ても入れないという。自分のコレクション部屋、というか店。。(長いこと居たので入らせてもらったが、ここがすさまじかった・・)
骨董の質といえばちょっと微妙で、玉石混淆だが、すごいことになっていたことは確かでした。
夜行バス(3900円)にて京都の宇治にある木漆工房すはどり(新宮くんと亜矢ちゃん夫妻)の家に2泊した。河井寛次郎記念館やトランスポップギャラリーやガケ書房やら行って楽しかった。
クンパルシーダという、ビザールな喫茶店では背中の漫画的に曲がったお婆さんが一人でやっていて、1時間半ほど待っても注文したコーヒーが出てこず、そろそろ出てくるか、というときにミルクか何かを買いに外に出かけてしまった。んでさらに30分くらい待ったのだけれど全然帰ってこないのでラチが明かず、調理場を見たらお湯を火にかけたまま、という状態だった。とりあえず火だけは止めて(鍋の取っ手が回転してお湯を思いっきりこぼした)、亜矢ちゃんの思い当たる商店に行ったら、普通に店のおっさんと立ち話をしていて「また来て下さいね。」と言われた。「だいぶ待つ」ということは聞いていて楽しみにしていたのだが、「出てこない」というオチは初めてだったという。新宮君がそれ以降、風邪をこじらせて寝込んでしまったのが残念だった・・。
某の漫画「うるし部」を読んでいてファンレターを送ってくれた大阪在住のキトクな方がいたが、実は亜矢ちゃんの知り合いで、その方を囲んで会食したのも不思議な体験だった。シャツの重ね着を得意とした、自分よりよっぽど朴訥かつアーティストに向いた青年であった。ありがたい。
京都は本当に楽しかった。
3日目は新宮くんと亜矢ちゃんと3人で京都から滋賀県の蒔絵師の友達のところに行った。日本でももう印籠を作っているところは珍しいのだけれどもそこは親子代々印籠や豪華な蒔絵の作品を作って生業としている家だ。僕だけ1泊して、鈍行で実家に帰ったが6時間かかった・・。
いつか精算しようとたいした金額の切符を買わなかったのだが、地元の駅が田舎で改札がほとんどノーチェックだったので、4000円ぶんくらい浮いたのでラッキーだった。
午前中、漫画原稿を実家で手直ししようと思って発送した。年賀状、一枚だけ切手シート当たる。午後から元いた会社に行き、メールの送信不能の直しを数時間もかかってしまったがやって、夕方帰ってきてご飯を食べて、一日終わり。Kさん家に年末からDSを忘れていた。どうりでないと思った。
スーパーのレジとか並んでたり、友人のミクシイやら見ててゾロ目数字当選発表、みたいにしてわざわざ丁寧に俺の写真やらアドレスやら詳しくさらしていただいたりしたのを見てしまったり、何ということもない、まー、そういうような類のフトした瞬間なんだけど、「なにやってんだろ自分は?」みたいになるとき、どっと、というか、どどっーと、疲れが出る瞬間て、あるけど、歳かな。
水を入れると永久に小便が可能なゴム製坊や。外性器、出すぎ。
多くはないが、親以外の、第三者の立場の人間で確実に応援というか、自分のことをがんばれ、と思っている人が周りに3、4、5人とか、目に見えないだけ何人かいる、というのを自覚というか少しでも実感できた時など、道を踏み外しちゃいけないな(どういう道であれ)、思うときがある。今日はそういう感じの日であった。
朝、駅の前の歩道橋で、ホームレスのおばさんが背を向けて、立ったまま思いっきりカップラーメンをほおばっているのを見ていた。ちょうど朝日がさしていて、朝日がおばさんとそのカップラーメンのもくもくとした湯気とが相まっている姿が、なんかちょっと涙が出そうなくらい感動的な?神々しい、フォトジェニックな風景にみえた、というのが今日一番感動したことだった。